top of page

Research topics

土壌微生物群集の量・機能とその変動要因

有機物分解過程と分解者

 簡単に言えば、土壌とは土、微生物とは目に見えない生き物のことです。我々の分野では土壌微生物とは主に土の中に生息する菌類(カビ・キノコの仲間、fungi)、細菌類(ばい菌、bacteria)、そして古細菌(archaea)を指します。土の中で生きる彼らは、非常に多様であり、土壌における重要な生態学的プロセス(無機化、硝化、脱窒など)の多くを担っています。

 

 微生物群集は単体で機能するというよりも、群体として機能しているといったほうが良いでしょう。異なるはたらきを持つ微生物があつまって「共同体」を形成し、土壌中の資源を巧みに利用することで、彼ら自身が地下世界で繫栄していくと同時に、土壌圏におけるエネルギーや様々な物質の移動・循環の駆動力となっています。

LitterDecomposition.png

 土壌微生物は目に見えないため、その研究は簡単ではありません。顕微鏡の発明以来、人類はあの手この手で彼らの生態に迫ってきましたが、地下世界の宇宙を完全に理解するにはまだほど遠いのが現状です。彼らがどのような生き方をしているのか、そしてその結果が我々が生きる生態系においてどれほどの駆動力になっているのかを知るため、私たちは土壌の環境と微生物群集の量や質の関係について調べています。

IMG_2426.JPG
DSCN0130.JPG
DSCN2267.JPG
IMG_2964.JPG
B102.JPG
IMG_0398.JPG
bottom of page